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東京で就職を考えている人なら知っておきたい、首都圏の軽貨物配送事情

師走は、贈ったり贈られたりが多い季節でもあります。年の瀬を迎えて、移動も物流も増えてきたことを一段と実感しています。1年の節目のこの時期、家族との思い出を振り返ったり、これからの生活に思いをはせる方も多いのではないでしょうか?
来年に向けて、転職、Iターン、Uターン、開業をお考えの方に「2019年東京エリアの軽貨物配送事情」について、Q&A形式でお伝えしたいと思います。
 
Q:「軽貨物配送は東京に仕事が多いのかな、というイメージが漠然とあります。実際のところはどうですか?」
A:イメージ通りで正しいかと思います。圧倒的に、軽貨物配送のご依頼は、関東に集中しています。特に首都圏がダントツで、関西や中部などの商業圏と比較になりません。人口比もありますが、軽貨物配送の仕事案件が東京に多い理由は、都心部の建物の密集率にあります。オフィスビルや集合住宅が林立する地域に多い、狭い道、一方通行道路は避けられません。荷物を運ぶとき、2トン車など大きな車両では対応できないのです。首都圏での荷物の配送は、小回りのきく軽貨物配送車が最適です。
 
Q:「東京での自動車の運転は、大変そうで…」
A:軽貨物配送に使用する車両は、普通車ではなくコンパクトカーです。車幅も狭く小回りも効きます。配送依頼の多い住宅密集地の狭い道路でも、運転は心配ありません。地方在住の方は、毎日の生活で車を運転し慣れているので、必要以上に構えなくても大丈夫ですよ。軽貨物配送は自動車に限らず、バイク便も活躍しています。ただ、バイク便の欠点は、ごく小さな手荷物以上は運べないこと。軽貨物配送は、都市圏のオフィス、ライフスタイルにはぴったりだと思います。
 
 
Q:「東京でも特に仕事が多いエリアを教えてください!」
A:東京は意外と広いため、一概に言えませんが、山手線の内側にあたるエリアは確実ですね。このエリアには膨大な数の企業・オフィスが存在します。そのため、いわゆるB toB、企業から企業への配達は、このエリアに集中しています。個人のお客様への軽貨物配送の案件は、23区は当然ですが、東京近郊の23区に近接する川崎市、千葉市そして市川市周辺までの物流はかなり多いですね。
 
Q:「ネット通販と軽貨物配送は、関係していると思いますか?」
A:大きく関係しています!ネット通販の取引量・取引高が伸びれば伸びるほど、軽貨物配送量も伸びています。今年は、ネット通販事業から撤退した小売業者も何社かニュースになりました。撤退の背景には、小売業の収益を圧迫するほどの、宅配業大手による配送料値上げがあります。ネット通販による物流量は増加する一方で、しかも減少する傾向がありません。
 
 
Q:「なぜ軽貨物配送のお仕事は、そんなにも東京に多いのでしょう?」
A:地方や郊外にお住まいの方は、実感しずらいかもしれません。大型のショッピングセンターに自動車で行けるのは、本当に楽だと思います。首都圏の日常生活では、自分の手で運べる量しかお買い物できません。それ以上の大きさ、重さのあるアイテムは、荷物の配送を依頼することになります。駐車場の月額賃貸料は、山手線内は約5万円、それ以外のエリアでは月額3~4万円くらいでしょうか。維持費がかかるので自動車を所有していない方が多く、通販や配送サービスに頼る機会が増えるのかなと思います。
 
Q:「東京で軽貨物配送業者を開業する人は最近増えてますか?」
A:この数年の都市圏の輸送・運輸量のキーワードは、「小口化」「多頻度化」です。配送の担い手が求められているなか、軽貨物車による配送業務は、営業ライセンスの取得しやすさから、仕事としても人気が高まっています。配送トラック数台で開業でき、参入しやすいのですが、配送業務と営業活動を両立させている新規開業者さんは多くありません。弊社からも、パートナーとして配送業を開業された方に、お仕事をお願いすることもあります。
 
Q:「いざ独立・開業したら、ライバル意識で対立…という感じなったりしないんでしょうか」
A:どちらかというと協力関係になります!何といっても、配送業は人手不足なこともあり、お互いに融通しあって協力して、こなさないといけない配送業務をまわしているという感じなんですよ。
 
Q:「東京で軽貨物配送の仕事を始めようかな、友人に相談されたら、すすめられますか?」
A:無責任なことは言えませんが、はい!すすめますね。理由は、圧倒的に働き手不足のため、真摯に取り組んでくれる人、しっかり働いてくれる人は大歓迎されるからです。軽貨物配送は、自分のライフスタイルに合わせて、働く時間帯・日数も選べますから働きやすく、お仕事に困ることはないと思います。
 
Q:「軽貨物配送ドライバーの収入は、都内と地方で違ってきますか?」
A:まったく異なると思います。東京では、頑張り次第ですが、配送ドライバーの収入が月70~80万円を超えるケースもあります。地方では、かなり効率的に稼働時間を増やしても、配送ドライバーがそれだけの収入を実現するのは、現実的ではないかもしれません。
 
Q:「この先の軽貨物配送業界の将来は、どのように変わると思いますか?」
A:先ほどもお伝えした通り、ネット通販の成長に比例して、軽貨物配送のニーズも増加しています。買い手も売り手もいるのに、運び手だけ足りていないのが現状です。そのため、通販業者の明暗が分かれたのが2019年だったと思います。ヨドバシカメラなど自社で物流ネットワークを築いた企業は、セールスの機会を逃すことなく、通販部門を展開しています。その反面、物流を確保できない企業は通販撤退せざるえないほど、今までになく「配送業」は重要な仕事になってます。そのことを強く実感しています。
ただ、それだけに、自動運転・AIによる配送サービスの開発も求められているので、その時代は意外と早くやってくるかもしれません。その時には配送ドライバーは必要なくなり、配送スタッフの仕事が主流になると思います。
そうなると、これまで以上に心遣いや接客能力など、サービス面の付加価値を打ち出していく必要が出てくるんじゃないでしょうか。ホスピタリティ重視の配送などが求められるかもしれません。
 
軽貨物ドライバーのお仕事は、おかげさまで来年も不況知らずで推移できそうです。お仕事がふんだんにあるので、ご自身でお仕事を選んでいただけるため、軽貨物ドライバーは、ライフスタイル、ライフステージに合わせた働き方ができます。将来的に独立・開業志向の方にもおすすめできます。
東京でのお仕事をお探しの方は、なでしこTOKYOに一度ご相談にお越しください。

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